毛蟹について
●毛蟹の雌雄・・・雌雄は甲羅の形で見分けます。オスは縦長の楕円形、メスは丸みを帯び、やや膨らんだ形
●毛蟹生息域・・・北海道から太平洋側は茨城県、日本海側は島根県まで生息と言われます
●毛蟹の脱皮・・・ほとんどのオスは年に1回ペースで脱皮し、メスは2~3年に1回の為オスより成長が遅い
●毛蟹の歴史・・・1936年頃に缶詰原料として需要が高まり毛蟹かごが登場、その後もタラバガニの不足で需要がUPし年間27,000トン超 その後は10,000トン以下に減り、現在2,000トン台となる
●毛蟹の規制・・・オスの漁獲制限を甲長8cm未満とし、籠の網目を11.5cm間隔にし、小さな蟹が抜け出せるよう保護しています
●毛蟹の仲間・・・毛蟹はオオクリガニという別名を持ち、近似種にクリガニがいますが肉量が少なく、形も五角形なので判別は容易。毛蟹として売られる事もあり注意が必要
●毛蟹の養殖・・・養殖は難しく、狭い飼育施設である程度の大きさに成長した毛蟹は共食いを始めます。商用サイズの成長まで年数も必要で割に合わないのが実情
タラバガニについて
○タラバガニの雌雄~腹節の形で見分けます。オスの腹節は三角形に近く、メスは円形に近くなります
○タラバガニとは~タラバガニはヤドカリの仲間で、毛蟹やズワイ蟹等とは別です。タラバガニの仲間には花咲蟹、イバラ蟹、ヤシ蟹がいます
○タラバガニの仲間~問題視された近似種のアブラ タラバガニとの見分け部位は甲羅表面の心域部のトゲが本タラバガニは6本でアブラタラバガニは4本となる
○タラバガニの成長~店先で売られているタラバガニは立派な固体ですが、簡単には大きくならず、生後5年経過したタラバガニは脱皮が36回程数えますが、甲羅は10cmにもなりません
○タラバガニ漁獲量~タラバガニ漁では毛蟹かごを使わず、刺し網漁で行います。漁場の縮小や資源の減少により年間約8,000トンあったタラバガニの漁獲量は近年では100~200トン程度です。ロシア産の輸入タラバガニは1999年に30,000トン超