蟹若の構成とポリシ
生鮮魚介について
-北海道の魚はもちろん。朝方3時頃には九州市場と東京市場に連絡を取り、朝一番の北海道行きの飛行機で魚を空輸してもらいます。
-空輸ですから昼頃には九州・東京の魚介類が届く為、午後からの当店は北から南までの最高に新鮮な魚介類が揃っているわけです。
-こうして北海道の名のある料亭に全国の魚介類が届けられ、その店に訪れる道産物に飽き足らないお客様達に提供されています。
-空輸で取り寄せる魚介類は当店の社長が若い時分、実際に九州・東京で修行がてら築かれた太いパイプにより培われている物です。
-こういったケースでは実際に現地に行き十分にその地元の魚介類に馴染んでいないと、北海道の人間には分からないだろうと品質も価格もかけ離れたものが届けられる事になります。
-その点では逆に九州・東京市場の関係者よりも知識が豊富なくらいの社長なので、よく吟味された魚介類が届けられます。
-その為、道外で修行をしてきた腕の立つ板前さん達にも当店の提供する魚介類は信頼をいただいております。
-当店の考え方として、「より良い物を・・・」の方向性を強く持っています。
-出店のきっかけも一般家庭のキッチンに登場することのないレベルの魚を知っていただこう!という事でスタートしました。
-価格面でも努力し、お求めやすい金額での提供が可能になりました。
-当サイトはお客様がこれは美味しいそうだとイメージを膨らませて頂ける様に作られており、そのイメージ通りの味をお届けできるよう日々努力させて頂いております。
-スタッフ一同 明るさ と 真面目さ をモットーに満足度No.1を目指して!!
・・・ちょっと一言・・・
一般消費者が納得する答えを探して・・・
少し疑問に思うことがあります。
残留農薬問題・生産地や賞味期限の表示偽装問題・食中毒多発・異物混入などなど一昔前までは静かなものでした・・・
近年になり色々と騒がれる事が多くなりました。
以前はどうだったか?日常的に起こっていた事が公にならなかったのでしょう。
意図的なものも、そうでないものも消費者の観点からはあってはならない事。
マスコミでも数多く取り上げられ、書店にも専門的な知識を詰め込んだものが並べられ、格段に免疫がついてきたのを感じます。
敏感になった世間への対処としてより分かりやすい情報表示と商品アピールが必要となってきております。
現在は様々な角度からの「こだわり」を強調し、伝える工夫が色々となされています。
「安全・信頼性へのこだわり」 と 「味覚・美しさ・上質さへのこだわり」 は違うのがおわかりでしょうか?
農産物の生産者と産地、漁をする船の名前などを明らかにすることが後者に属するとは言えないと思います。
さらにもう一歩踏み込んだ情報がないと後者にたどりつきません。
農産物ならばどのような方法で作られているか?他の畑のものと具体的に何が違うのか?気候の及ぼす影響は?
海産物ならばその海域で漁獲される魚は他の海の魚とどう違ってくるか?海流による影響や海底の構造、陸上の河川による影響、エサの質。
取り上げればキリがないところです。どれを一つをとってみても知らない者には素晴らしい比較材料になりうる情報です
ここから味を左右する直接的な情報を抜き出して考えることができるのは一部の専門家などだけです。
さらに突き詰めてみましょう。
例えば同じ畑で収穫された野菜が100個あるとしたならば大きさ(重さ)、色合い、柔かさ、香り、全てが同じ水準であるとは言えないはずです。
売り物にならないような商品は処分されているでしょう。では、売り物になるならないは誰がどのような基準で決めているのか?
判断の分かれ目は全国で統一される規格によるものもありますが、個人の感覚レベルでの判断も多く存在します。
形容する表現も的確な言葉もあれば曖昧な言葉もあります。
買い物に行くと幾つか陳列されている商品の中から手に取り各々の判断で「これだ」と納得してカゴに入れられると思います。
重さで決めますか?色で決めますか?叩いた音で判断しますか?値段?それとも独自の・・・。
あからさまに善し悪しが分かる場合もありますが微妙な時も多々あるかと思います。
この商品は陳列されている中で一番美味しいだろう・・・この判断は人それぞれであり一般レベルで考えると判断材料も様々で合っているのか間違っているのか分からないところ。
唯一、野菜でも肉でも魚でもその一点に労を注いできた生産者だけには自分が作り出す物の優劣を決めることが出来るのは当然な事です。
しかし、その生産者が生み出す製品のレベルがどの程度のものなのか同じ分野の他の製品と比較する時、全国のあらゆる別の生産者が生み出す製品を網羅し、比較していると思われるでしょうか?
稀にそこまで極めたというスペシャリストもいらっしゃるかもしれませんが、多くの場合はそうではないでしょう。
「ココで産まれた物だから間違いなく美味しい」
味まで信用して良いものでしょうか?
産地に注目した場合、魚に関しては産卵後は体力を産卵で使い切るために身が痩せてしまう為、旬と呼ばれる時期の丸々と栄養を蓄えた魚体とは雲泥の差があります。
魚の王様と呼ばれ親しまれる「鯛」は春になると「桜鯛」と呼ばれ和食懐石では季節感と旬の味覚を表現する代表的な魚ですが、実はこの鯛の産卵期は3~4月の春なのです。
食べてはどうなのでしょう?産卵直後の痩せて疲れた魚体は美味しいとは思えません。
有名な産地の高価な魚でも食べ時を知らないと産地の恩恵も魚が持つ旨さも十分に堪能するには至りません。
ブランドのついた高価な食材を手には入れたが価格どおりの美味しさを100%満喫することが難しいのです。
味の好みは人により違いますが、サイズによる身質の違いも大きく判断を左右するものです。
大きいサイズと言えば食べ応えがあり脂も乗っていて旨いというのが一般の感覚ですが、小ぶりであるが為の上品で締りのある身質というのも常識なのです。
バランスがとれた脂の乗り・旨みの強さ・食感の良い最高の状態の魚は何グラムの大きさなのでしょう??
そこに鮮度の見極めや温度管理、流通経路での扱いを考慮すると不透明な部分があまりにも多いと思わずにいられません。
我々、業界に長く携わっておりますがこれらの全てを毎日毎日1尾1尾に対して把握することは現状では難しい事です。
急速に情報化と安全化が進んでおりますので遠い未来は一つの商品に情報が添付される時代がくるかもしれません。